以前、自分の麻酔注射の技術の向上を願って「蚊になりたい」と書いた事がありますが、診療しながら常日頃願っている(少し変な?)事がもう一つあります。それは「私の手から、虫歯の治療光線がばんばん出ていればいいのに・・・」です。もし手を触れるだけで治癒するなら、勿論それは究極の医療です。
ちなみにその手当て治療法は昔から実在し、現在はヒーリングと呼ばれています。
丹田呼吸法などを文献に残している白隠禅師ぐらいが日本でのヒーリングの始まりでしょうか。(ちょっと詳しくはないので間違っていたらごめんなさい)
基本的には自分の手を患部に当てる事により、治癒させるもののようです。

新興宗教的なものを連想させる為、こういう非科学的なものを毛嫌いされる方も多いと思いますが、私はそのヒーリングの科学的根拠の真偽よりも、「そんなものがもしあるのなら、この自分の手当てで目の前の病気が治ってほしい!」そう単純に思っています。

さすがにヒーリングだけで虫歯の穴が埋まるとは思いませんが、虫歯にしろ歯周病にしろ、治療の予後についてはその患者さんの回復力、自己治癒能力に結果が左右されることが結構多いのです。その自己治癒能力の部分にヒーリングが効果を発揮するのなら、発揮しないにしても少なくとも手当てで悪化しないのなら、どんどん活用すべき方法かもしれません。
本能的に我々は痛い部位は手を当てます。ですから手当てで患部が悪化する事は少なくともないのでは?

まあでも通常の治療が終わった後、私が真顔で患部に手を当ててヒーリングを始めたとしたら
「この先生は大丈夫なんだろうか?」
と患者さんに余計な不安を与えてしまう懸念が逆にありますので私は、癒し光線が自分の手から出ていたらいいなあといつも心で願いつつ、通常の歯科治療を行っています。 勿論、治療の度に皆さんの快癒も祈りながら・・・

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武藏 泰弘
武藏 泰弘
むさし歯科医院 院長