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歯科と医療

麻酔の話 もう少し続き

麻酔針の刺入の際に生じる痛み、これを軽減させるべく色々な工夫を施術者サイドではしています。
前回書いたゼリー状の表面麻酔薬に加えて、刺入の直前に軽く爪(グローブ越しにですよ)で圧迫したり、氷で冷やしてみたり・・・

何年か前に、歯科の業界誌に「空気圧で麻酔液を浸透させる」器械がよく宣伝で出ていました。それをモニター使用してみた事もあります。
それは確かに歯肉に麻酔液が浸透して表面麻酔の効果はあるのですが、「バチッ!!」という大変痛そうな音が出る為、患者さんがその音にびっくりしてしまうのです。爪で押す程度の痛みも伴うので、ゼリー状の表面麻酔薬の方が患者さんには優しいなあと思いまして購入を見合わせました。

合理主義のアメリカでは、さすがアメリカと思える麻酔の方法を10年ほど前に考案しました。
患部の歯牙の前後の歯肉に電極を付け、電流を流す事によってその患部歯牙を麻酔と同じ状態にするのです。
麻酔液を体内に入れる必要がなく、何より麻酔注射をしなくてもよい画期的な術式・・・・と最初は思ったのですが、これでは電極を外した途端に麻酔が全部一気に切れることになり、いきなり激痛が走る可能性があるし、術中にもし電極が外れれば大事になります。やはり一般に広まりはしませんでした。

東洋医学の経絡による針麻酔については私は詳しくはないのですが、もし今のやり方を越えるものがあるとすればこれだろうなと思います。経絡から微弱電流を流す事によって、麻酔液と同様の麻酔効果が得られるそうです。東洋医学の奥の深さにはいつも感心させられます。

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