唾液は普段は口腔内の組織を守ってくれる頼もしい存在です。
ですが歯の治療の際には厄介なものになってしまいます。

どうやって施術時に歯牙と唾液を遮断するか?
一番簡単な防湿法は、皆が経験した事があると思います、綿を口腔内に入れる事(簡易防湿といいます)
そして一番効果的な防湿法は、「 ラバーダム防湿 」というものです。

歯牙の根元にクランプという保持装置をセットし
ラバーシートに穴を開けて歯牙を通して固定します。

これは防湿や滅菌という観点から見て大変優れた手法なのですが
実際に根管治療などを行うにはまだこのラバーダム装置に加えて
患者さんの唾液を吸引する「 排唾管 」
そして多くの場合「 開口器 」も必要になります。

ラバーダム防湿と排唾管と開口器の3つの器具を口腔内に入れるのは
患者さんの肉体的負担がかなり大きくなりますので
当院ではその3つの機能を兼ね備えた、「 ZOO 」という治療器具を使っています。

このプラスチックのチューブに小さな穴が開いていまして
その穴から唾液を吸引し、先端のバネは開口器の役目を果たします。
下顎の臼歯部の根管治療でよく使用してます。

何でZOOをここで紹介したかというとですね。

ベトナムに短期留学している息子は、父親が日本で開業医をしている(僕の事です)という事で
向こうのドクターからの逆質問が多いらしく、全然答える事ができずに悔しい思いをしているそうなんですが
昨日もラバーダム防湿のクランプはどれがお勧めなのか?という質問に答えることが出来ず
( そんなん学生に聞いてもわかるわけがなく、父親に聞いてくれって事でしょうね )
僕に助けを求めてきたので、ZOOの事を紹介したのです。

それにしても、海外にいる人間と普通にリアルタイムで
画像や電話のやり取りが出来る時代なんですね。
LINEってって本当に便利だなと痛感した次第です。

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武藏 泰弘
むさし歯科医院 院長