先週の水曜日の灘区歯科医師会の月例会(なぜか十日会という名称です)で、灘区医師会の循環器内科の竹内先生にご講演をして頂いたのですが、抗凝固薬を使用している患者さんに抜歯などを行う際の留意点が、以前とは違っているらしいのです。

我々歯科医の常識では、「抗凝固薬のワーファリンやバイアスピリンを治療の4日前から服用を止めてもらってから抜歯などの外科治療を行う。」なのですが、最近の循環器学会のガイドラインでは、一旦服用を中止してまた再開した際のリバウンドの問題が指摘されており、「ワーファリンやバイアスピリンを服用しながら、抜歯などの外科治療を行う。」という事に変わっているのです。
へえーと思いまして、早速循環器学会のHPを調べてみましたら、本当にそう書いてありました。竹内先生によると、例えば胃潰瘍などの体内からの出血と違って、いざとなれば口腔内の出血は圧迫止血が可能だからという事です。

ただあくまでその前処置が適切かどうかを決めるのは患者さんの主治医です。我々が「服用しながらの抜歯が最近のガイドラインですよ。」と言っても患者さんは納得しないでしょう。
やはり主治医の先生に直接電話なりして確認を取り、抗凝固薬の服用の継続あるいは中止を決めるという手順は変わりません。
それが患者さんに一番の安心を与えると思います。

竹内先生のHPです http://www.takeuchi-clinic.com/
循環器学会ガイドラインのHPです http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2004_kasanuki_h.pdf

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武藏 泰弘
武藏 泰弘
むさし歯科医院 院長