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歯科と医療

歯周病治療の歴史 その3

平均寿命が50歳前後で、そもそも歯周病治療など必要なかった時代、平均寿命が70歳を超えたのに歯の寿命が追いつかず、歯の動揺を抑える方法がわからないため抜歯して入れ歯を入れるのが歯周病治療(これは歯周病治療とはいえませんが)の主流だった時代。 やっと歯周病の原因が、虫歯と同じく「細菌」だとわかってきました。 

虫歯の場合は虫歯菌(ストレプトコッカス・ミュータンス菌)が砂糖を取り込むことによって乳酸を体外に出し、それが原因で歯が溶けるという外傷に近いものでしたが、歯周病は免疫細胞という体と歯周病菌という病原菌との正に「戦い」です。
 「口腔内の常在菌が長期間歯肉に滞留する事」によっておきる炎症がいわゆる歯肉炎です。さらに歯周病菌が付着上皮を破壊して免疫反応が始まり、T細胞やB細胞などが働く所まで病状が進んでいるのが歯周炎です。その過程で破骨細胞という細胞がなぜか活性化し、歯の周りの骨を吸収(溶かして)しまうのです。自分の体であるはずの骨をどうし自分で溶かしてしまうのか、ここの所が納得いかない部分もあるのですが、私はいわゆる「歯周病菌に押されて、どうしても勝てないので自分の体である骨を破壊して体(免疫で守る部分)を内側に引っ込めた」という捕らえ方をしてます。戦争でいう一時撤退ですね。 

そして骨を溶かしてしまう為に歯を支えている骨が少なくなり、動揺したり咬んで痛くなったり、ぐらぐらして咬めなくなったり、ひどい時は自然脱落してしまうのです。これが歯周病の病態です。  じゃあどうして歯周病菌は長期間溜まってしまうのか。そこに問題解決のヒントがあります。 

 

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