先週の土曜日は午後を休診させてもらいまして、灘区民健康特別講座に出席しました。
これは10年前より灘区民の一般の方々向けに行われているもので、灘区医師会、歯科医師会、薬剤師会の共同開催となっております。この特別講座の存在が認知されてきたのか、嬉しい事に区民ホールは結構満杯でした。
今年のテーマは「よりよい在宅医療への取り組み」でした。
我々歯科医師会から一般の方々へのメッセージは
「今は歯医者さんも往診をしていますよ。」
「要介護者の殆どの方の口腔内は不潔になっています。」
「要介護者の口の中を歯ブラシなどで清潔にする事を、口腔ケアと言います。」
「口腔ケアは誤嚥性肺炎の防止だけでなく、様々なメリットがあります。」
「その口腔ケアのみの歯科医の往診も可能です。」
この事を灘区民の皆様に訴えたかったのですが、わかってもらえたでしょうか?
私の中高の先輩にあたる、阪急六甲駅で開業している高端先生が歯科医師会からの代表でしたが、医師会の関本先生も、薬剤師会の桂木先生も、シンポジウムに出演して頂いた3人は、それぞれその講演の内容もさることながら、その先生の日頃の専門分野での仕事に対する気合というか、真剣さが話しぶりからにじみ出ていました。皆様それぞれの分野でプロとしていい仕事をして、地域医療に貢献しているなあと思いました。
そのシンポジウムに先立って神戸大学精神科神経科講師の山本泰司先生に「認知症の早期発見と対処のしかた」という演題で講演して頂きました。認知症の予防法に魚中心の食事を勧めたり、といった一般の方々にも大変わかりやすい講演だったのですが、昼下がりの気持ちよい時間帯、あまりに流暢すぎる説明を聞いているうちに・・・私は不覚にも途中から睡眠学習になってしまったようです。
山本先生すみませんでした。