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ドクターシップ(災害医療船構想)

今年の4月から、ドクターシップ構想についての医師会の協議会に参加しております。

東日本大震災での沿岸部の津波被害は、海岸沿いの陸路を遮断してしまったため、救助や支援の手が届きにくかったという事がありました。このドクターシップはそれを解消する手段として考えられたもので、災害の初期は移動や輸送手段として、そしてその後は大型避難所として大型船を使ってみてはどうかという構想です。最初は通常の避難所の代わりとして使うという案でしたが、その船に入船する優先順位などをどうするかなどの事を考慮すると、医療施設を備えた、いわゆる介護や医療が必要であるとかの避難所弱者に限定してみてはという構想に変わってきました。

5月6日の神戸新聞の記事では、政府報告書として、病院船の導入は民間船の転用が妥当、との結論になっています。

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写真のようなアメリカのこんな派手な医療船は必要ないと僕も思いますが、例えば中古の大型フェリーを2台民間から買い取り、船内を整備しておくくらいの予算は国は出せるんじゃないかと思います。

南海トラフ地震が起きる可能性の研究に予算をかけたり、南海トラフ地震が来るぞ来るぞという報道に力を入れるよりも、そんなに南海トラフ地震が来るというのなら、例えば和歌山県や高知県の近辺の港、例えば神戸港に一台づつ大型フェリーを配置して、普段は何らかの研修などに使用しておきながら有事に備えるというのはどうでしょうか。

このドクターシップの構想、どこまで具体的な意見書、要望書を作成できるかにもよるかもしれませんが、是非予算化されるよう期待したい所です。

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