昨日の神戸新聞の記事の切り抜きです。
PCR検査が受けられない不安を軽減するために
抗体検査を行う医療機関が増えているという記事です。
この安心材料としての抗体検査なのですが
正直「 どういう安心材料なのか? 」がよくわからないので
どなたかご教示頂きたいのです。
敢えて言えば、「 抗体検査で陰性なら新型コロナウイルスに感染していないはず。」でしょうか?
以前の記事で、公立陶生病院の感染症内科に所属されている武藤義和先生の
大変秀逸なスライドを紹介しましたが
あまりに素晴らしいので、もう一度紹介させてもらいます。
このスライドの中からPCR検査と抗体検査について抜粋させてもらいます。
こちらで武藤先生が言われている通り
抗体検査では、ウイルスに感染したという既往歴はわかるのですが
「今ウイルスに感染してる?」
「いつ感染した?」
はわからないのですね。
そして抗体検査が陽性でも現在無症状なのなら
既に治癒している(つまり他人に感染させる危険性もない)可能性も高いのです。
むしろ日本社会で新型コロナの集団免疫を獲得したい、という考え方から見れば
抗体検査で陽性 ⇒ 免疫を獲得した
こういうポジティブな見方もできるわけです。
正直な所、感染の決め手にならない抗体検査を行うために
少量とはいえ指から血液を採取する事
そして保険適用外だという事に抵抗を覚えます。
何か連日書いてるかもしれませんが
「 唾液によるPCR検査を保険適用とする 」
やっぱりこちらのシステム作りをどんどん進めるべきです。