僕の母校である六甲学院の体育祭では
全校生徒による総行進が行われます。
上半身裸、そして裸足という格好で
運動場を行進します。
六甲学院には
上半身裸で2限目と3限目の間に運動場を走る中間体操(真冬もですよ)や
上半身裸で短パンしかも裸足になって行う便所掃除(勿論これも真冬もですよ)など
ちょっと他では見られない、びっくりするような習慣が一杯あったのですが
時代の流れ、そして新型コロナでこの独特の行事がほとんど消えてしまいました。
そして今は
この「 体育祭の総行進 」と「 強歩会(今は武庫川河川敷を往復し、約27キロを走る) 」
昔の名残を残す行事はこの二つを残すのみとなりました。
でもこんな体育祭は今時珍しいのかも知れません
NHKが特集を組んでくれました。
NHKのフェイスブックには動画もありました。
( 六甲学院の公式動画もあります )
運動場を裸足で行進するための準備として
まずは運動場の石拾いを徹底して行います。
この炎天下の石拾いの方がしんどかったという記憶が残ってます。
そして本番も自分たちは行進する側なので上から見ることが出来ず
一体何が良いのか在校中は全くわかりませんでした。
スマホの動画撮影どころか家庭用ビデオすら普及してない時代です。
上から撮った写真だけを見ても自分には素晴らしさが伝わらずだったので。
この総行進が良いなと思ったのは、卒業して「見る側」になってからです。
下の子が在籍していますので、やっと父兄として見る側になり
あ、こんなに素晴らしいものなんだと実感しました。
長年の謎が解けた気分でしたよ。
六甲学院の同窓生と会う機会などがあれば
かつてはヘンテコなな規則と行事のオンパレードだった六甲学院が
今やどれだけ普通の学校になったかをよく説明します。
そして同窓生はよくこう言います
「そんなんもう六甲学院と違う、普通の学校やん。」
「在校時は嫌でたまらなかったのに、何か寂しい不思議な気持ちやわ。」
卒業生として総行進と強歩会だけは続けてほしいと切に願います。