唾液によるPCR検査が今月中に認可される見通しとなりました。
鼻粘膜からの検体採取では術者への感染リスクが高い。
そして鼻粘膜での検査で陽性となった方の9割以上は
唾液での検査でも陽性となる、などの理由です。
我々歯科の分野で
唾液から検査といえば
代表的なのはカリオスタット。
唾液から虫歯になりやすいかどうかを調べる検査法です。
綿棒で歯の表面を拭って専用の容器に入れるだけ。
神戸市では乳幼児の健診などでよく使っています。
吹田市歯科医師会さんのHPではこのように説明されてます。
ちなみに神戸市では「虫歯予測テスト」という名称となってます。
1歳半健診の時に各区役所で行っています。
PCR検査を受けたいという国民の皆様の強いニーズがあるわけですし
我々歯科医師にとって唾液を採取するという事は
カリオスタット検査よりも簡単に出来る事であります。
歯科医師もこの唾液によるPCR検査に協力できないものでしょうか?
鼻粘膜から採取するPCR検査ですら歯科医師を加えてはどうかという事を検討したくらいなのですから。
風邪の検査に歯科医師が関わるというのは、勿論職域を超えていますが
今は国家の一大事。
政府は柔軟な対応をお願いします。
我々の業界ももっと「協力したい!」という声を上げるべきだと思うんですが。
いや、もしかしたらこの方の声が届いたのかな?
先月末に、多分コロナ関係で一番マスコミに出演してくれている
鶴見大学の花田先生がSNSで皆に拡散をお願いしたメッセージがありまして
その冒頭に唾液によるPCR検査の推進を訴えられていました。
(引用ここから)
私の緊急提言です。歯科医師会の首脳部にお伝えください。
新型コロナウイルスの実効再生産数を低下させるためには
サンプリングは鼻咽腔ではなく、唾液検査が第一選択です。
そしてウイルスの実効再生産数を低下させるために
飛沫感染の原因である唾液腺に由来する唾液のウイルスを
殺菌力のある洗口剤で常に失活させることが大切です
(洗口剤使用を推奨します)。
ウイルスの侵入路になる粘膜表面に出来る受容体のACE2は
唾液腺だけでなく口腔粘膜と舌にもありますので
舌磨きでウイルスにより死滅した細胞と生きたウイルスを
舌磨きで除去することも大切です。
また、歯周病菌などグラム陰性菌のエンドトキシン(LPS)による
新型コロナウイルス感染者のサイトカインストームを防止するために
これまで以上に歯磨きとフロッシングを推奨し
歯肉炎のない状態を維持することが大切です。
ウイルス性肺炎に続発する細菌性肺炎を防止するために
歯周病の治療は必須です。
歯周病菌であるジンジバリスの増殖抑制のために
アジスロマイシン(ジスロマック)を投与することは
緊急時ですからためらう必要はありません。
歯科医院では従来とはレベルの違う高度な予防歯科(薬剤の局所塗布)で
エンドトキシン血症を防止することが大切です。よろしくお願いいたします。
4日前にサンフランシスコの臨床医から緊急提言が投稿されました。
彼らはライム病の専門医でスピロヘータ科ボレリア属の細菌に対する
長期抗生物質療法を行なっているそうです。
700名の患者のうち一人も新型コロナウイルス に罹患していないそうです。
ライム病の長期抗生物質療法がコロナウイルス 感染を防いでいると
彼らは考えています。
つまり細菌性肺炎を抑えれば無症状だということになります。
A Novel Plan to Deal with SARS-CoV-2 and COVID-19 Disease.
Raphael B. Stricker,
MD*Melissa C. Fesler, FNP-BC*
What does this tell us?
A strong possibility is that being on antibacterial treatment
somehow protects against SARS-CoV-2 and severe COVID-19 disease.
(引用ここまで)
ちょっと文章が専門的過ぎるので少し加筆してますが
核心を突いた素晴らしい内容です。
皆の英知を結集して
一致団結してこの艱難に立ち向かいましょう!