どうせならウイルスだけでなく
自分の体の免疫についても勉強しましょう!
東京医科歯科大学難治疾患研究所が開催した
市民講座のスライドをお借りしました。
わかりやすかったので
日本血液製剤協会のイラストもお借りしました。
病原体から体を守る3つの防御壁はこんな感じです。
まず物理的な防御壁。
皮膚は舌などは重層扁平上皮という分厚い城壁がありますが
例えば鼻粘膜などは上皮が薄いため、ウイルスなどが侵入しやすいです。
だからPCR検査はここの部位の粘膜を採取するのです。
次は体内に侵入した病原体を迎え撃つ、免疫という2つの防御壁。
その2つの防護壁は自然免疫と獲得免疫という名前です。
自然免疫は、とにかく病原体を食べてしまう防御法。
獲得免疫は、自然免疫では対応できない場合に働く防御法。
ウイルス侵入された感染細胞を攻撃したり抗体を作ったりします。
そして同じ病原体がまた後日侵入したときは
この抗体がすぐ攻撃するので、前回よりも早く退治できるようになるのです。
でもなぜ新型コロナウイルスは、こんな3つの防護壁があるのに
ある一定の割合で重症化するのか?
あくまでコロナウイルスは先兵隊みたいな役目に過ぎず
コロナによって損傷した免疫そして肺などの上皮細胞に
肺炎球菌などの通常の肺炎菌が襲い掛かるために
( 舌掃除の記事に書いてます。コロナと肺炎菌のダブルアタック説 )
重症化するという仮説があり
また、ウイルスに感染した細胞を攻撃する細胞をコントロールするタンパク質
「サイトカイン」といういわゆる指令書のバランスが崩れ
攻撃的な指令ばかりが出回り、正常な細胞まで攻撃してしまう
過剰反応、いわゆるサイトカインストームが起こっているという仮説もあります。
こちらの先生はウイルスそして免疫について
僕よりも詳しくそして面白く解りやすく解説してくれてます。
是非ともご一読を。