「***」を食べると酸(主に乳酸です)を撒き散らし、グルカンで歯にへばりつく虫歯菌。
この「***」の正体は・・・「お砂糖」です!

「 虫歯菌は、酒癖ならぬ砂糖癖が大変悪い! 」と覚えていてください。

もっと詳しく言えば、砂糖(ショ糖ともいいます)以外の糖分でも虫歯菌は酸を作ります。ですができる酸の量が少ないうえに、グルカン(ネバネバした物質)を作らないので歯質に長時間停滞しにくいのです。いくら酸ができてもグルカンがなければ歯の表面は本来ツルツルなので、頬や舌に触れると唾液と一緒に流されてしまうし、加えて繊維性の食物などを摂取すれば簡単に歯から酸は離れていきます。 砂糖以外のものでできる酸は、口腔内に本来備わっている自浄作用で充分コントロールできるのです。
ちなみに自然の食べ物(野菜や果物)では、殆ど虫歯になるリスクがないのです。

自然界の食物の中に、このような砂糖の塊という食べ物は本来存在しません。 
砂糖はサトウキビやてん菜を濃縮して精製したものです。
昔は大変な貴重品で、ごく一部の人しか食べられなかったものです。
ここ数十年の文明の発達により、このお砂糖が誰でも食べる事ができるようになりました。
それはとても素晴らしい事なのですが、神様が「こんなものばかり食べてはいかん!」と私達に試練でも与える為なのでしょうか、虫歯菌が大暴れするしくみになっていたのです。(ちょっと嫌な話ですよね)

多分、人類の有史以来、ずっと口の中におとなしく住んでいた虫歯菌。
当然、菌と呼ばれるくらいですから、その生命力、増殖力はたくましいものがあります。
歯周病予防の事もあるので、ある程度ブラッシングなどして口腔内の菌の量を減らしておいたほうが口腔内の健康の為にはいいのですが(CMなどで言ってるプラークコントロールのことです。プラーク=細菌の塊=虫歯菌の塊です。それをコントロールするというのは、要するに口腔内のプラークの量を減らすという事)
どうせ24時間もすればまたぞろぞろ増えてきます。100%の根絶は不可能です。

そんな虫歯菌を口の中からなくしてしまおうとやっきになるより、その労力を「お砂糖のコントロール」に向けるほうが楽では?!という事に気付いて欲しいのです。

「お砂糖」さえ食べなければ、虫歯菌は歯を溶かしたりしないのですから・・・
 

 

 

 

 

 

投稿者プロフィール

武藏 泰弘
武藏 泰弘
むさし歯科医院 院長